構造躯体には耐久性の高い「国産の桧」
土手加藤材木店の家づくりに使う土台には、「国産の桧」の4寸角(12.0cm×12.0cm)を使用しています。
土台は家を支える最も重要な構造部材なので、良質で耐久性の高い「国産の桧」を選択しています。
一般的には薬剤注入した土台を使用することが多いのですが、当工務店では健康的な暮らしのために、できる限り化学薬品を使わないようにしています。
柱や耐震性に係る筋かいも、耐久性能をより高めるべく桧を使用しています。
使用する構造体は、製材工場から入荷した後に必ず含水率の測定をしています。
桧は、耐久性を有する樹脂として、長期優良住宅の構造躯体等の劣化対策「構造用製材規格等に規定する耐久性区分D1」に分類されています。
劣化を防ぐ「通気層」の確保
通常目にすることのない外壁の下地部分は、室内と室外の温度差によって湿気を帯びた空気「壁体内結露」が発生します。
この結露は、シロアリや腐朽菌などを増殖させます。
それにより、構造体の耐久性の低下やダニやカビ菌の発生など、人体への悪い影響も懸念されます。
この湿気のたまりやすい外壁の下地部分に「通気層」を作り空気の流れを確保することで、外壁下地の湿気を屋外に排出させることができます。
「通気層」内を常に良好な環境に維持できることで、構造体への劣化を防止します。
「通気層」は外壁の下地だけではなく、屋根直下の小屋裏や、床下断熱の場合の1階床下の換気用としても設置する必要があります。
屋根断熱の場合は、断熱材と屋根下地の野地板との間に「通気層」を設けることで断熱性能を確保することが大切です。
天井断熱の場合は、屋根直下に通気用の小屋裏換気を適切に確保することが大切です。
「10年間の無料定期点検」で大切な住まいを維持
家は建てたらそれで終わりというわけではありません。
長く快適に暮らすためには、定期的な維持管理が必要になります。
日本では少子高齢化の問題から、住宅の長寿命化は避けて通ることができません。
また今後の不動産市場は、これまでよりも中古住宅のニーズが増加することが予測されています。
将来の選択肢のひとつとして住宅の資産価値を維持するためには、長期優良住宅など住宅政策に対応し、性能を維持していく必要があります。
土手加藤材木店では、建物が完成してお引き渡しをしてから、半年、1年、2年、5年、8年、10年の期間、無料で定期点検を行います。
私たちは家守りのための「住まい医者」になります。
住宅の維持管理で着目すべきは、屋外の外壁や屋根や雨樋など、雨や紫外線、風にさらされている箇所、室内では給排水管などが挙げられます。
設備配管の維持管理や定期的な交換は、長く快適な暮らしを送るためには欠かせません。
また長期優良住宅では、この設備配管などの維持管理が容易に行えることが認定の条件となっています。
そのため、当社では点検や交換がしやすいように、排水横引き配管は基礎ベースコンクリート内部に埋め込まず、基礎コンクリートスラブ上から屋外に配管するようにしています。