見習い大工の内田です。
この前に鉋の調整をしました。
前に鉋の研ぎについて話したと思いますが今回は裏座を直しました。
裏座は木材を削った時に起こる坂目を止めるためのものです。
写真の上に乗っかているのが裏座ですがこの裏座が鉋刃と合わせたときに隙間が空いてしまうと坂目が止まらずに仕上がらなくなってしまいます。
裏座の直し方としてはまず鉋刃と裏座を上の写真の様にして持ち裏座の耳を軽く触ってみます。
軽く触ってみて裏座ががたがたするようなら、がたがたする方の耳をレール等を使い耳を立たせます。
耳を立たせてがたがたしなくなったら鉋刃と裏座の隙間を見ます。
隙間があるようなら鉋の裏の出し方と同じように隙間が空いている所の裏座を叩き裏押しをしてもう一度合わせてみて隙間がないか確認し隙間がなくなるようになるまで調整します。
裏座と鉋刃が合ったら次は裏座を研ぎなおします。
裏座の研ぎは途中までは他と同じように研ぐのですが最後に刃を立てて何度か先端を研いで刃を2段刃にします。
こうすることにより坂目の出がさらに改善されます。
裏座の先端をいっその事面にしても大丈夫なのですがやりすぎてしまうと鉋を引いたときに鉋が重くなり引くのが大変になります。
鉋の刃も研ぎなおしました。
台も少し調整し引いてみたら坂目もなくうまく仕上がりました。
前に買った鉋も調子が良くなってきて仕上がる様になってきました。
次の仕上作業はスムーズに仕上がるように調整して挑みたいと思います。