見習い大工の内田です。
ただいま現場では親方が次の新築の図板を引き、土台の墨付け刻みをしています。
自分と兄弟子は後付けの家具のつくえやベッド等、まだやらないといけない事が残っているため急いで取り掛かっています。
早く刻みに参加したいです。
刻みのために新しい道具を買いました。
叩き鑿(たたきのみ)です。
この叩き鑿は自分の家の近くにある、金物屋で買いました。
この金物屋では他に追入れ鑿や鉋、玄翁の頭など色々お世話になっています。
この叩き鑿は右から5分・8分・1寸・1寸2分・1寸6分と順の大きさになっています。
1寸4分は買いませんでした。
鑿は買ってもすぐ使えるわけではありません、自分で使える用にしなくてはいけません。
始めにかつらを柄に入れないといけません。
上の写真で言うと木のところが柄で下についている金属がかつらです。
かつらは柄をたたいている時に柄がボロボロになったり、割れたりするのを防ぐためにあるものです。
かつらを入れるには始めにかつらを取りえの先を少し削り、木殺ししてから水をつけカジヤを使い入れます。
そして柄の先を少し潰してかつらがとれないようにしたおきます。
上の写真のようにカジヤを使いかつらを入れます。
写真の物はもうできているのですが、これくらいだとすぐ潰れてまた入れなおさないといけないと親方に言われました。
ここら辺は色々やっていき学んでいきたいです。
人によっては水はつけなかったり、噛んで入れる人もいます。
前に話した大工さんは噛んで入れてました。
最後に鑿を研いで使えるようになります。
叩き鑿は追入れ鑿よりも硬いため、研ぐのに力と時間がかかります。
それでも使い始めは調子が出ないことが多く、裏だししてからが本番とよく言われます。
まだ買ったばかりで研いではありますが使ってはいないので、調子がよくなるようにきちんと研いでいきたいです。
最後にその金物屋さんで買った追入れ鑿です。
こちらはもう使っているためかつらをいれ研ぎもしています。
1分だけかつらを入れていないのは1分は細いので無理に入れようとすると折れてしまうからです。
今は紙の箱に入っていますが、今度自分でこの鑿を使い木で箱を作りたいと思っています。