見習い大工の内田です。

今回は学校での実技の紹介をしたいと思います。

今回は「振れ隅木」を作りました。

前回まで作っていた隅木は上から見たら梁に対して45度に隅木が掛かっていましたが今回のは上から見ても左右の勾配が違うものを作りました。

だいぶ前に過去の1級大工技能検定の「隅木と振れ垂木」を書きましたがこれは今の1級の簡易化したものです。

作業に入ります。

始めはくせ取りをします。

隅木が振れていて左右の勾配が違うので山の勾配も左右で変わってきます。

くせ取りが終わったら墨付けをします。

前回までサシガネの裏目を使って墨付けをしてきましたが今回は振れているので裏目を使って墨付けをすることが出来ません。

隅木が振れて来るので隅木欠きやその隅木を受ける梁の欠きも変わってきます。

前回までの隅木とは全くべつのものになり理解するのに時間がかかり墨付けに時間が掛かってしまいました。

墨付けが終わったら加工に入ります。

加工自体は欠きもので穴がなかったためすぐに終わりました。

梁と隅木との欠きはねじれ組になっています。

ただの相欠きだと弱くなってしまう為互いを斜めに落とすことでより部材を残し強度を強くさせます。

組み立てて完成させました。

隅木と梁とは上手くくっついたのですが梁と梁との火打梁がきれいに付きませんでした。

学校の実技は残りは卒業試験「柱建て転び踏み台」の為の練習に入ります。

1回目は二日で組み立てて2回目は1日で組み立てます。

本番は5時間で組み立てないといけません。

1回目はすでに終わっていて1回目の時点で1日で終わっているのでこの調子で頑張っていきたいです。