前回は、ユニットバスなどの浴室の種類についてご紹介しました。

その浴室のプランを決める時に欠かせないのが浴槽ではないでしょうか?

浴槽の素材には様々な種類があります。

浴槽は直接肌に触れるので、心地良いバスタイムを過ごすためには、この素材を選ぶことが意外と大事になってきます。

そこで今回は、浴槽の素材の種類を4つご紹介します。

1.FRP(ガラス繊維強化プラスチック)

FRPとは、ガラス繊維強化プラスチック(fiber glass reinforced plastic)という軽量な樹脂素材で出来ている浴槽です。

現在の住宅で最も多く使われている浴槽の素材です。

メリットとしては、保温性や耐久性、耐衝撃性に優れていて、やわらかく肌触りが良いです。

また、カラーバリエーションも豊富で、価格も比較的安価です。

デメリットとしては、汚れが付きやすいことが挙げられます。

ただ、やわらかなスポンジで浴槽用の洗剤で小まめにお手入れをすれば、きれいでなめらかな肌触りを保つことができます。

2.人工大理石

人工大理石とは、樹脂を加工して天然の大理石のような仕上がりが魅力の素材です。

加工がしやすいためデザインのバリエーションが豊富で耐水性や耐汚性に優れています。

また、汚れも落ちやすくお手入れが簡単なので、人気の高い素材です。

人工大理石に使用されている樹脂には、大きく分けてアクリル系とポリエステル系があります。

アクリル系

アクリル系は、肌触りがなめらかで光沢や透明感があるのが特徴です。

衝撃や熱に強く、価格もその分、高価なものが多いです。

ポリエステル系

ポリエステル系は、アクリル系に比べると衝撃や熱に弱く、風合いも若干劣ります。

ただ、価格はアクリル系よりも安価なものが多いです。

3.ホーロー

ホーローとは、金属の表面にガラス加工をした素材です。

メリットとしては、ガラス質の仕上がりなので、なめらかな肌触りと独特の色合いがあり、お手入れが簡単にできることです。

ただ、表面に傷が付きやすく、そこからサビが発生しやすいです。

ホーローには鋳物と鋼板の2種類があり、鋳物ホーローは、重量があるため耐久性はありますが、1階以外に浴室を設ける場合はあまり適していません。

4.ステンレス

ステンレスのメリットと言えばやはり、傷やサビに強く、お手入れが楽にできる所ではないでしょうか。

また、耐久性や保温性にも優れていて、価格も比較的に手ごろなものが多いです。

ただ、金属独特の肌触りが苦手な方もいるので、好みが分かれますが、最近では、金属の肌触りを抑えた商品もあります。

最後に

今回は、浴槽の素材の種類を5つご紹介しました。

浴槽を選ぶ場合は、肌触りなどを直接触れて確かめることが大切です。

ですから、ショールームに足を運んで、どのような素材が良いのか実際に触れてみて確認してみてください。