材木商として誕生した土手加藤材木店
弊社は東京都台東区の浅草で土手加藤材木店として明治26年に創業し、昭和26年に株式会社土手加藤材木店となりました。
戦争で焼け野原になった浅草で何とか商売を再開することができ、おかげさまで創業から129年(2022年4月現在)を迎えることが出来ました。
社名からもわかるように材木商として始まり、柱や梁などの構造材または造作材などの材木をはじめ新建材や内装材、住宅設備機器の販売を主に取り扱ってきました。
納品先は官庁を含む商業施設、社寺仏閣、有名ホテルや旅館、高級料亭やなどに始まり一般住宅などにも納品させていただきました。
建設業に参加
時代の流れとともに材木の需要が先細る中、平成に入ってからは内装工事から外装工事、店舗工事などの建設業にも幅を広げ、当初は下請けとしてただがむしゃらにやってきました。
建築の仕事を始めると徐々にではありますが弊社が建築の仕事をしていることが口コミで広がり、知人や近所からリフォームのお仕事を頂けるようになりました。
小さいリフォーム工事ながらも元請けとして工事が受注できるようになったのです。
そうこうしている内に新築注文住宅も依頼されるようになりました。
新築注文住宅を始めるにあたりまず初めに考えたことは、材木店としてどのような家づくりをするのかという事でした。
新築注文住宅は設計から施工そして保守・アフターメンテナンスまで範囲が広くなるので、この基本的な考えをきちんと確立することが大切と考えました。
自社コンセプト「受け継がれる家」の確立
基本コンセプト「受け継がれる家」
長年材木商として培ってきた国産材の仕入れルートなどのノウハウを用いて、新築を希望する一般の方達に国産桧の土台と柱を使った高耐久の受け継がれる家づくりをコンセプトとしました。
世代ごとに建替えるのではなく何世代にも渡って受け継がれるような住宅は理想的と考えました。
また、国産の桧の家というと一般の方には高価で手が届かないというイメージがあるようですが、材木店としての長年の経験をもとに良質でコストバランスにあった桧材を仕入れることが出来ます。
設計デザインと家の性能の確立
新築注文住宅での家づくりでのコンセプトが決まったので、次に考えたことは設計デザインと家の性能と保守・メンテナンスについてです。
日々暮らす家だからデザイン性や家の性能は非常に大切です。
大切なことは客様との打ち合わせの中で一方通行にならないようにする事、そして具体的に日々の日常をイメージしていただく事です。
そして完成お引き渡しからが本当の意味でのお客様とのお付き合いの始まりです。その意味でも家の保守・アフターメンテナンスは大切です。
土手加藤材木店の展望
築工事、リフォームを通して共通することはお客様から信用を得て、お客様と同じ目線で快適な暮らしの為の提案をすること。
都心部の慌ただしさの中でも、自分らしく、快適に、ナチュラルな暮らし方を追求する人達の理想を実現して、個々のライフスタイルへの対応を考えることが求められていると思います。
家づくりを取り巻く環境が劇的に変化する中で、自社の存在意義を見つめながら新しい技術を取り入れて設計力や施工力を向上させる。
高い設計力があっても現場で作業する職人の技術力が無ければいいものはできません。
職人不足が叫ばれる中において、特に大工職は高齢化をしている現状を勘案すると大工育成は必須の課題と考えています。
技術力の伝承の為に大工の育成は土手加藤材木店の最大の存在意義と考えています。