住宅を建てる工法には様々な種類があり、木造住宅を建てる時には木造軸組工法(在来工法)や2×4(ツーバイフォー)工法などがあります。

その中でも木造軸組工法は日本の伝統的な工法を受け継いでいて、日本の木造住宅の多くがこの工法で建てられています。

土手加藤材木店もこの木造軸組工法で家づくりを行っています。

今回は、木造軸組工法とはどのような工法でどのようなメリットやデメリットがあるのかご紹介します。

木造軸組工法(在来工法)とは?

木造軸組工法(在来工法)とは、古くから日本の木造建築で使われていた柱と梁を組み上げた伝統的な工法を発展させたものです。

木の柱と梁で組み上げていき、斜めに留める「筋かい」という材を使用して接合部には金物を使い強度を高めているのが特徴です。

木造住宅のもう一つの代表的な工法である2×4(ツーバイフォー)工法は壁で住宅を支えるのに対して木造軸組工法は柱と梁を支えています。

木造軸組工法のメリットは?

木造軸組工法にすることで様々なメリットがあります。

4つのメリットをご紹介します。

1.施工できる工務店が多い

日本で古くからあり最も普及している工法なので、施工できる工務店が多くあります。

そのため、工務店の選択肢が広がり、多くの中からより良い工務店を選ぶことが可能になります。

2.間取りや構造の自由度が高い

柱と梁を組み合わせた工法なので、間取りや構造の自由度が高いです。

室内に家自体を支えるための耐力壁を少なくすることができるので広いリビングなどを設けることが可能です。

注文住宅のようなこだわりのある家づくりをしたい方にはピッタリの工法です。

3.開口部を大きく取ることができる

先程ご紹介した通り、構造的にも自由度が高いので、窓や出入り口などの開口部を大きく取ることが可能です。

壁で支える2×4(ツーバイフォー)工法では、開口部を大きく取ると強度が落ちてしまう場合があるのですが、木造軸組工法は柱と梁で支えているため開口部を大きく取ることができます。

ですから、大きな窓などを設置できるので採光や通風を確保しやすくなります。

4.リフォームなどに適した可変性の高さ

間取りの自由度が高いため、リフォームやリノベーションを将来する際に間取りの変更や増築が比較的容易にできます。

この先何十年も住み続けていく中で家族構成の変化などで間取りの変更などをする時にこの可変性の高さは大きなメリットになります。

木造軸組工法のデメリットは?

木造軸組工法にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?

3つのデメリットをご紹介します。

1.工期が長くかかってしまう

システム化、マニュアル化された2×4(ツーバイフォー)工法は工期が短いのに対して木造軸組工法は柱や梁を組み上げていくのに時間がかかるので工期が長くかかってしまいます。

木造軸組工法の工期の目安としては規模や条件などにもよりますがおおよそ6ヶ月程度はかかります。

2.費用が多くかかる場合も

工期が長くなるということは、その分の大工の手間料も大きくなります。

他にも、2×4(ツーバイフォー)工法と比べると材料費などの費用も高くなってしまう場合があります。

3.大工の技術差による影響が大きい

大工の経験や技術の差が出やすいのも木造軸組工法の特徴でもあります。

技術差によって住宅の質が大きく左右される場合もあるので、技術力のある工務店を選ぶことが重要になってきます。

最後に

今回は木造軸組工法のメリットやデメリットについてご紹介しました。

こだわった家づくりをしたいという方や木造住宅にしたい方にはこの工法は向いています。

メリットとデメリットを把握した上で木造軸組工法を検討してくださいね。

▼木造軸組工法で建てられた注文住宅の施工事例はこちらからご覧いただけます。

木の家の施工事例一覧