見習い大工の内田です。

刻みが始まってから1週間以上たちましたが刻みの状況は明日で2,3階の胴差等梁関係が終わり残りが柱と母屋関係、甲乙等になってきます。

自分は前回の刻みの時は家具のベッド作りをやっていて最後に梁を1本刻んだだけで全然参加できていなかったので今回は参加できてよかったです。

前回の時に買っていた叩きノミもフル活動して使っています。

刻みに参加出来はしましたが前回ブログに書いたように椅子作りがあり土台は終わっているので梁から入りました。

この写真の部分は小屋梁の仕口部分です。

両側から梁がとんできて腰掛の蟻継ぎでもたすようになっています。

蟻継ぎとは蟻の見た目のような形のホゾを用いた継ぎ手で継ぎ手のなかでは比較的に簡単なものになっています。

真ん中のは小屋束のホゾ穴です。

前回このホゾ穴を掘る時に角のみで墨ギリギリを掘り少しさらうだけだったのですがそのやり方だと角のみのキリが逃げていき穴の下が少し小さくなってしまって建前の時に入らず一部加工しないといけませんでした。

なので今回はわざと両端を残し鑿で落とすことにしました。

今回の耐火木造三階建ては特殊でいつもの910ピッチではおさまらず、納めようとするとこの写真んの様にこっちとあっちで梁にズレが出てきます。

先ほども言ったようにまともに参加するのは今回が初めてなのでぎこちなく一本刻むのに時間が掛かってしまいます。

やっていくうちにスピードは上がっていますがそれでもまだ遅く精度を出しながら早く刻むにはどうしたらいいか考えながらやっています。

この前金物屋で120匁の玄翁を買いました。

ちなみに1匁は3.75グラムです。

昨日下小屋で柄を調整して入れました。

下の物が今使っている80匁の玄翁です、元は磨きで全体がシルバーでしたが使っているうちに黒く光るようになってきました。

今回買ったのは磨きではない普通の物です。

まだ買ったばかりで柄を持った時に違和感がありますが使っていくうちに手になじんでいくと思います。