家づくりを行う際に間取りプランによって、リビングや寝室、トイレなどの出入り口に使用する室内ドアをそれぞれ選ぶ事になります。
室内ドアの開閉方法には引き戸や開き戸などいくつか種類や特徴があります。
そこで今回は、引き戸や開き戸などの住宅で使用されている室内ドアの開閉方法の種類をご紹介します。
1 開き戸
洋室で最も多く用いられているタイプの室内ドアです。
この開き戸には、片側が吊元になっていて一枚のドアを開閉する「片開き戸」や二枚のドアを開閉する「両開き戸」などがあります。
1-1 片開き戸
ドアを開閉する際にその部分のスペースが必要になります。
ですから、ドアのサイズや内開きにするのか、外開きにするのか、左右のどちらを吊元にするのかなどを考慮して選ぶ事が大切です。
特に、出入りをする時の動線や開閉する時に危険の無いように気を付けることが重要です。
1-2 両開き戸
両開き戸は「観音開き」とも呼ばれていて、主に収納スペースのドアに用いられていることが多いです。
両開き戸を用いる時は二枚のドアを合わせた幅が100cm以下にすることがポイントです。
これは、一枚のドアの横幅が大きすぎると開閉しにくくなってしまうからです。
2 引き戸
引き戸は、主に和室の出入り口に使われていることが多いですが、狭小地のような限られた空間で開き戸を設置しづらい所にも用いられています。
この引き戸には、「片引き戸」や「引き違い戸」、「引き込み戸」などのタイプがあります。
2-1 片引き戸
一枚の戸を壁に沿ってスライドさせて開閉するタイプです。
開き戸のような前後の開閉ではないので、車いすでも通りやすいため、バリアフリーにも適していて和室に限らず洋室でも多く用いられています。
2-2 引き違い戸
二枚の戸を左右両方からスライドさせて開けることができるタイプです。
二枚とも、それぞれのレールの上で開閉するので、片側分しか開けることができません。
戸をレールから取り外せるタイプが多いので、取り外して部屋を広く使うこともできます。
2-3 引き込み戸
引き込み戸は、壁の中に戸が収納されているタイプの引き戸です。
戸の壁の中に収納できるため引き違い戸と同じスペースで、開口幅を広くすることができます。
両方の戸を開けておくことができるので、部屋と部屋をひとつの空間として使用することができます。
3 折れ戸
折れ戸は、二枚の戸が中央で折れて開閉するタイプです。
主に、収納スペースやトイレ、洗面室などの水回りなどに多く用いられています。
また、開くときのスペースが小さくて済むので廊下などの狭い空間の収納扉としても取り入れられます。
最後に
今回は、住宅で使用されている室内ドアの開閉方法の種類や特徴についてご紹介しました。
室内ドアを選ぶ時には、使い勝手を考慮して使う部屋に適した開閉方法を選ぶ事が大切です。