家づくりにおいて床や壁の内装材にはこだわる方は多くても、なかなか手で触れることのない天井の内装材を何にしようかとこだわる方は少ないですよね。
ただ、天井の内装材はお部屋の印象を大きく左右するものなんですよ。
住宅で使われている天井材には様々な種類や特徴があります。
そこで今回は、住宅で使用されている天井材の種類や特徴を6つご紹介します。
クロス
住宅の天井材で最も使用されているのがクロスと呼ばれる壁紙です。
クロスと一口に言っても、ビニールクロスや紙クロスなど種類は様々です。
3種類のクロスをご紹介します。
ビニールクロス
クロスの中で最もポピュラーなものがこのビニールクロスです。
塩化ビニールが主な素材となっていて、施工がしやすく安価な商品が多いのが特徴です。
ビニールクロスのメリットは何と言っても、デザインや色のバリエーションがとても豊富なところです。
織物クロス
織物クロスとは、絹や麻などといった布が素材になっているクロスです。
織物クロスのメリットとしては、織物ならではの自然な風合いではないでしょうか。
また、調湿性にも優れて、破れにくいのが特徴です。
ただ、先程ご紹介したビニールクロスに比べると施工が難しく費用も高くなってしまいます。
紙クロス
紙クロスとは、その名の通り、パルプや再生紙、和紙などが素材になっているクロスです。
紙が原料となっているため、温かみのある雰囲気のお部屋にすることができます。
ただ、費用が高く、素材が紙のため破れる場合があります。
板張り
無垢材や化粧合板の板を天井に張って仕上げたものです。
一般的には、壁材と同じ素材を天井材にも使用しますが、天井材だけをこの板張りにすることで部屋にアクセントを付けることができます。
板張りのメリットとしては、やはり自然の風合いを出せることではないでしょうか。
特に、無垢材を使用すれば、木独特の質感を味わうことができます。
左官仕上げ(塗壁)
珪藻土や漆喰などを左官で仕上げた塗壁材です。
左官で仕上げるため味わいのある天井にすることができます。
2種類の左官仕上げの塗壁材をご紹介します。
珪藻土
珪藻土とは、藻の一種である植物性のプランクトンが化石化したものが原料になっている自然素材の天井材です。
調湿性が非常に優れているため、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができます。
他にも、部屋の中の臭いを吸い取ってくれる消臭効果にも優れています。
漆喰
漆喰とは、石灰石からできた消石灰が原料になっている自然素材の天井材です。
漆喰は火に強いのが特徴で、万が一火災が起きた場合でも有害なガスが発生しません。
このように耐火性や耐久性が優れているため、日本では古くから土蔵やお城などに使われてきました。
最後に
今回は、住宅で使用されている天井材の種類や特徴をご紹介しました。
住宅の内装材選びで迷われている方は参考にしてみてください。
▼珪藻土の塗り壁と無垢材の板張りを天井に使用した施工事例はこちらからご覧いただけます。