一般の住宅の内装材で最も多く使用されているものが壁紙です。
壁紙はお部屋のイメージを大きく左右するものなので選ぶ時には種類や特徴をよく考慮して選ぶことが大切です。
住宅で用いられている壁紙は壁クロスとも呼ばれていて、様々な種類や特徴があります。
そこで今回は、ビニールクロスなど壁紙(クロス)の種類や特徴を7つご紹介します。
1.ビニールクロス
一般の住宅の内装材で最も多く使用されているものがこのビニールクロスです。
ビニールクロスは、塩化ビニールが主な原料となっているビニールシートに紙などを裏打ちした壁紙です。
施工がしやすく価格も比較的安価なものが多いことが特徴です。
ビニールクロスのメリットとしては、デザインや色のバリエーションが豊富なところです。
落ち着いた雰囲気にすることができる織物調や和紙調、高級感のある石目調、温かみのある木目調など様々なデザインがあるため、ご自分のイメージに合ったものを選ぶことができます。
また、汚れが付きにくいものや耐久性があるもの、消臭効果のあるもの、調湿性に優れているものなど機能性を重視したタイプのビニールクロスもあります。
2.織物クロス
織物クロスとは、レーヨンやポリエステルなどの合成繊維を原料としたものや絹、麻などといった天然繊維が原料になっている布製の壁紙です。
布ならではの自然な風合いで高級感や重厚感があることが織物クロスの魅力です。
調湿性に優れていて、布なので破れにくいですが、ビニールクロスに比べると費用は高くなります。
ちなみに、「クロス」という言葉は「布」や「織物」を意味するものです。
3.紙クロス
紙クロスとはその名の通り、紙からできている壁紙です。
パルプや再生紙が原料となっている他に和紙を使用した紙クロスもあります。
和紙を使用した紙クロスは味のある上品な質感で温かみのある雰囲気の部屋にすることができます。
ただ、紙が原料となっているため、汚れが気になったり、破れやすい場合があり注意が必要です。
4.無機質系クロス
無機質系クロスとは、石や土、金属、ガラス繊維などから作られた壁紙です。
燃えにくい素材のため、防火性に優れていることが特徴です。
5.木質系クロス
木質系クロスとは、天然の木やコルクなどを薄くカットしたものを紙に貼り合わせた壁紙です。
木独特のぬくもりのある落ち着いた空間にすることができます。
6.珪藻土クロス
自然素材である珪藻土の土と紙を混ぜ合わせて作られた壁紙です。
調湿性があり、消臭効果にも優れています。
表面は土を原料としているのでザラザラとしていて、塗壁の雰囲気を味わうことができます。
7.オレフィンクロス
オレフィンクロスとは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂が原料となっている壁紙です。
塩化ビニールと違い、燃やした時に有害なガスがほとんど発生しない所が特徴です。
最後に
今回は、壁紙(クロス)の種類や特徴を7つご紹介しました。
デザインはもちろんのこと、機能なども考慮して自分のイメージに合った壁紙を選んでくださいね。